まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

カノシマチビゲンゴロウの幼虫

RYOHEI OKADA & YVES ALARIE (2020) Description of the immature stages of the endangered Japanese endemic Oreodytes kanoi (Kamiya, 1938) (Coleoptera: Dytiscidae: Hydroporinae) and comparison with the known larvae of Oreodytes Seidlitz, 1887. Zootaxa 4820 (1): 001–018. 

詳細に記載されている。近縁のエゾカノシマチビとは幼虫でも区別できるようだ。

実習2

今日もダブル実習。午前も午後もいきなりの雨に泣かされる。午前中は実習開始時にどしゃ降りだったのでパワポで講義。そのうちに日が射し始めたが、講義が中途半端だったのでそのまま講義続行。午後は学生達と合流したらいきなり降り始める。すぐにやんだが濡れた。

午後の実習先では、ヨツモンカメノコハムシを発見。昨年は居なかったのでこの1年で入ったのだろう。また、クロマダラソテツシジミとシンジュキノカワガも確認。

実習

朝一で農場。教員免許更新講習。やる気がある人が多く楽しかったが、時間配分が悪くかなり時間オーバーしてしまった。反省。マスクしながら大きな声で説明するのは、やはり辛い。途中呼吸困難になるかと思った。

終了後、一路南下して西予市へ。今度は博物館実習。

さすがに疲れた。

ポーランドから標本届く。良さそうなのがたくさん入っているチョイス。素晴らしい。調べるのが楽しみ。

ボルネオからNipponophloeostiba

ALEXEY V. SHAVRIN (2020) Nipponophloeostiba thayeri sp.n., a new species from Sabah, Malaysia (Coleoptera: Staphylinidae: Omaliinae: Omaliini). Zootaxa 4802 (1): 196–200.

日本から1種知られるNipponophloeostiba属をボルネオから発見1新種を記載。いくつかの標本はQuercusの大きな切り株?(large cut Quercus)から得られたとのこと。日本産種は伊豆諸島で記載され、屋久島、西表島からも記録されているので、意外と広く分布するものなのかも。

テントウムシのDNAバーコーディング

Weidong Huang, Xiufeng Xie, Lizhi Huo, Xinyue Liang, Xingmin Wang & Xiaosheng Chen (2020) An integrative DNA barcoding framework of ladybird beetles (Coleoptera: Coccinellidae). Scientific Reports, 10: 10063. https://doi.org/10.1038/s41598-020-66874-1

中国の104種について登録し、すでにデータベースに登録されているCOI(658 bp)データも併せて解析すると種のbarcode gapは3%程度だったとのこと。日本産のテントウムシの中には中国との共通種もいるし、似ているから大陸産と同種にされているものもあり、再検討する際の有用なツールになることは間違いないだろう。

韓国のネスイムシ科

Lee MH, Hong K-J, Lee J-S, Lee S (2020) Review of family Monotomidae Laporte,
1840 (Coleoptera: Cucujoidea) in Korea. Journal of Asia-Pacific Biodiversity, https://doi.org/10.1016/j.japb.2020.06.016.

5属10種を認めている。そのうち2属4種が韓国初記録。

こうやってPre-Proofが見れるのも良いけど、正式出版までに時間差があるとこっちがチェックを忘れてしまうのでよろしくない。