まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

【書評】 四国の1000m峰

早田健治(2012)四国の1000m峰.309pp., 自費出版

著者が37年をかけ登破した四国の標高1000m以上のピーク294座を紹介した記録集。ピークの定義がよく判らないが、とにかくマニアックなピークもでていて素晴らしい。YAMAPの登録ピークの中には出てこないものもある。1970年代の行動記録などを読むと笹が酷くてなかなか進めずたびたびビバークしているので、昔は大変だったのだろう。アクセスも大変だっただろう。西赤石山の写真などは現在とは全然違う環境の写真で驚いた。山の環境の記録としても重要そう。ニホンジカの増加に関するコラムにはものすごく同意させられた。

本書はまさにコブの採集地マップだ、と思った。こんなマニアックな本は知らないだろうと宇都宮さんに自慢したら、当然のごとくご存知で既に入手されていた。同じことを考えていたのは流石。参りました。