T. Kobayashi (2020) A New Species of Acanthocis Miyatake (Coleoptera, Ciidae) from Laos. Elytra, Tokyo, New Series, 10 (2): 291–294.
日本とオーストラリアから3種が知られるAcanthocis属の1新種をラオスから記載、Acanthocis laoensis sp. novと命名している。Lawrence (2016)によるとタイとミャンマーから本属の未記載種の存在が知られているけれど東洋区初ということで面白い発見だと思う。
2018年にラオスに行った際にヒトクチタケから出てきた標本に基づく。ツツキノコとヒトクチタケってあまり結びつかないイメージがあるのだが、本属に近縁で北米産のPlesiocis cribrum Casey, 1898もヒトクチタケをホストにするとのことで面白い。ラオスのヒトクチタケからは他にも面白い発見があったのだが、いろいろな壁があり他のものは論文化できていない。
小林さんは分類学が専門ではないけど、こうやってさらりと種を記載してしまうのってカッコいい。そういう若手がいるのって、頼もしいし嬉しい。