私は鰻が好きだ。味音痴だからどんな鰻のかば焼きも美味しく食べるのだが、学生の頃に有田先生に奢ってもらって食べた矢作川沿いにあった鰻屋の鰻は特別に美味しかった。脳内でだいぶん美化されているとは思うのだが、あんなに美味しい鰻は無かったように思う。
嫁さんも大好物。身重の嫁さんを名古屋に連れて行った時に、車を借りてその鰻屋に連れて行ったほどだ。でも、その鰻屋はすでに潰れていて、悲しい思いをした。ポイントを上げようと思い、失敗した感じ。今でも根に持っているのではないかと思うことがある。
ここ数年は、鰻を食べるのを自粛している。１人が食べることを自粛しても意味がないとは思うけど、気持ちの問題だとは思うけど、それしか方法がない。だから毎年この時期になると食べたい嫁さんと言い合いになる。付きあわせて申し訳ない。ついこの前もその話になった。「こんだけ売っているのだから食べても食べなくても変わらないのでは？」
その時はちょうど子供たちも聞いていて、なぜかと尋ねられたので丁寧に説明した。理解してくれたかは判らないけれど、納得はしてくれたようだ。鰻の安売り広告を見て、可哀想だと言っていた。息子は以前、かば焼きを美味しいと言って食べていたし娘はまだ食べたことが無い。
