まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

メキシコSierra de San Carlosのハムシ相

U.J. Sánchez-Reyes, S. Niño-Maldonado, L. Barrientos-Lozano1, S.M. Clark, R.W. Jones (2016) Faunistic patterns of leaf beetles (Coleoptera, Chrysomelidae) within elevational and temporal gradients in Sierra de San Carlos, Mexico. ZooKeys 611: 11–56.
7箇所に12プロットのコドラート(20×20m)を設定しスウィーピングと見つけ採りでハムシを採集。1年間の継続サンプリングで3,081個体109種(ただしsp.多い)を得ている。
標高の高いところで種多様性が高く、雨季と乾季では雨季のほうが多様であることを見出している。目新しい調査方法ではないが、丁寧な論文だと思う。こういう仕事は私の好み。
東南アジア、特にインドシナのハムシは、分類が意外に進んでいるし図鑑も出ているので、同様の仕事を行いやすそう。植生の多様性との関係が強いはずなので、植物の研究者と共同で行うとさらに深い研究ができるだろう。