朝はPB1。やはり旨い。
霧が立ち込め肌寒い位。トレイルを攻めるが大した成果無し。しかし1つだけこれは、ということがあった。トレイルに行く途中の道端に岩清水があり、いかにもという感じであった。実は佐藤先生が亡くなった後で聞いたのだが、新里さんがベトナムのタムダオでSatoniusを沢山採集して佐藤先生に手渡したという。もし本当にそうなら凄い発見なのだが、残念ながら標本は残存しない。佐藤先生の遺品を整理したのは私だが、その際に出てきた大量のデータが不明な液浸標本は、処分に困りデータが明らかなものだけを残してあとは廃棄してしまったのだ。恐らく新里さんのこの標本もこの時に廃棄してしまった可能性が高い。だからここタムダオでいかにもという岩清水を見た時にどきどきしたのだ。結果から言うとSatoniusではなくシジミガムシの1種だった。新里さんの採集したのがそうだとは断言出来ないが、その可能性が高くなり少し安心した。このシジミガムシも新種の可能性があるので岩に貼り付くようにして沢山採集した。その様子を見ていたカウンターパートからは恐竜でも採れたか、と冷やかされた。
