まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

今日は朝から落ち込むことがあった。今週は古い友人が数年前に亡くなっていたことを聞き、気分が落ち込んでいたのでその分ショックが大きい。昼に外に出たら、寒いのにヤマガラが囀ずっていたりイカルも見かけたりと、それだけで少し気持ちが癒された。
私はたぶん能天気なほうだと思う。ショックの度合いや感じ方なんて人それぞれだから一概に言えないが、ショックに対する耐性が強いのかも知れない。そんな私でも塞ぎ込んだり無気力になることもある。失恋したり、受験に失敗したり、意中の公募に落ちたり、大きな失敗をしたり、そんなときには、眠れず食欲もなく、何も手がつかないこともあった。本や音楽、漫画、映画、そして心ある友人に支えられ、何とか立ち直ったものだが、最終的には自然や生きものに救われたように思う。フィールドに出て虫採りして何らかの発見をしてそれを発表する、そんなことで癒されてきたのだ。学生時代に失恋した時は、ちょうど春だったのでヒメクロオトシブミだけでドイツ箱1箱なんて若気の至りをやったりしたものだが、そのお蔭で立ち直ることが出来た。
「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」ぜんぜん意味は違うが、落ちこんだ時に草原に座っているとこの詩が浮かんでくる。そして昆虫や鳥、花、見るもの採るもの全てに癒される。
彼が若くして逝ってしまったことはとても残念で悲しいことだが、それ以上に絶望の淵にあった時に自然や生き物が彼の癒しにならなかったことが、本当に残念で仕方ない。