まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

選択の科学

前職に就いていた頃から選択ということに興味を持つようになり、偶然店頭で本書を見つけたので購入。とても参考になることばかりで、ここ1ヶ月ほどかけて丁寧に読んでいた。ボリュームはあるが、難しいことは書いていないので、飛ばし読みもできるだろうが、考えながら、自分に置き換えて考えを整理しながら読んでいったので時間がかかった。
本書は「選択」を様々な角度から考察しており、納得させられることばかりである。特に私が面白かったのは、アジアと欧米とでは選択の仕方や概念が違っているという論証。常々、日本人は選択が下手くそかも知れない、と思っていたが、文化や社会構造がそのベースにありそうだ。どちらが良いというものではないかも知れないが、常日頃に選択を意識して生きていくことはとても大切だと本書は説いている。
難しい選択や作られた選択、選択肢が多すぎるデメリット、選択しないという選択など、いろいろ考えさせられた。
引用や著者の解釈については巻末のノートと引用文献リストに纏められていて、科学読み物の見本みたいでそのスタイルもカッコいい。
良質の自己啓発書としても科学読み物としても本書はおススメ!