まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

ウリハダカエデケアブラムシ

Sugimoto, S. (2013) Revision of three aphids described from a red-vein maple Acer rufinerve in Japan (Hemiptera: Aphididae). Insecta Matsumurana, n.s., 69: 27-40.
コウヤケアブラムシ(基準産地が高野山)と呼ばれていたが、ホストからウリハダカエデケアブラムシと名前が変更になった。本種はかなり変わった形態を有していて特徴的なのだが、季節型も多様で本当に1種なのかなぁとすら思っていた。本論文では野外観察と飼育、標本調査により、ウリハダカエデをホストとする別種とされていた3種のアブラムシ(そのうち1種は別属!)が実は1種の単なる季節型だったと看破したもの。詳細な観察で好感が持てる論文。私もこの種は何か面白そうなことが眠っていそうだと思っていただけに、先を越されたと少しだけ思った。今の私にはこのような素晴らしい論文はかけませんが。
有翅幼虫
有翅成虫
有翅は2世代目で葉裏に群れる
3世代目?群れず実などに散在する
越夏型?
3世代目以降はこんな感じで散在する。かわいい。