まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

横から脱皮するタマムシとホソガ

Grebennikov, V. V. (2013)Life in two dimensions or keeping your head down: Lateral exuvial splits in leaf-mining larvae of Pachyschelus (Coleoptera: Buprestidae) and Cameraria (Lepidoptera: Gracillariidae). European Journal of Entomology, 110 (1): 165-172.
リーフマイナーは空間が縦方向に限定される、いわば2Dで生活してるが、チビタマムシの一種とホソガの一種で観察したところ脱皮形式が通常の昆虫のように正中線で割れずに横で割れる脱皮をしていたという観察。他のリーフマイナー2種(ハチとハムシ)や自由生活者(Satonius)を比較に用いているが、これらは正中線から割れて脱皮する。このような横から脱皮する観察例は初めてだろうとのことだが、本当にそうなのだろうか。誰か気付いてすでに書いていそうだけど。それを抜きにしても、着眼点が良いと思う。写真たくさんで楽しい。
この論文を読んでハッと気付いたが、Cucujiusもたぶん横脱皮だったような気がする。リーフマイナーではないけど。