まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

東アジアのナガタマムシ

Jendek, E. & Grebennikov, V. (2011) Agrilus (Coleoptera, Buprestidae) of East Asia. 362 pp., Jan Farkac, Prague.
六本脚で購入。タマムシは元来好きだが、次々に本やカタログが出るので文献収集は諦めていた。しかし、これは著者に尊敬するGrebennikovが入っていたので即購入した。分類学的措置の妥当性や内容については判らないが、写真も多く、良い本(論文)だと思う。アブストラクトによると、278種を扱い74新種を記載しているとのこと。
Grebennikovは、元々、オサムシ科やハネカクシ類、コガネムシ類の幼虫の研究をメインに数多くの素晴らしい論文を出す研究者だった。最近ではタマムシやハムシ、ゾウムシなどの食葉性甲虫に興味を持っているようで、後から始めただろうこれらの分類群についても、まとまった素晴らしい論文を出している。今回の本で同年代と知り、ちょっとショック受けた。ちなみにこの人と同一人物ではない。
日本産種だけでもどのような扱いになっているか調べてみようと思っているが、そんな余裕がなくてとりあえず自宅の本棚に飾ってある。