まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

【論文】キムネクマバチの振動受粉

市川俊英・倉橋伴知・幾留秀一 (2011) 香川県で採集された訪花ハナバチ類とキムネクマバチによる新奇な授粉様式の可能性.香川大学農学部学術報告, (63): 43-59.
香川県で3カ年にわたりハナバチ類の調査を継続し、その成果を纏めたもの。6科22属54種が確認された。地道なデータ収集をこのように論文にされることにただただ脱帽である。
雌雄異株のアカメガシワにおけるキムネクマバチの行動および授粉様式から、振動空輸受粉(buzz and airborne pollination)という言葉を提唱している。アカメガシワが雌
雄異株というのは初めて知ったが、この花への訪花昆虫はキムネクマバチのような大型のハチだけでなく、甲虫やチョウなども多いことからそのような授粉様式があるとしても一部ではないかとも思う。