Entomotaxonomiaの最新号（Vol.32 supple）が届いた。本号は中国昆虫学会の第10回国際昆虫分類学検討会論文集（中国語をそのままトレース）とのことで、カミキリ関係の論文が2本出ていた。
Zhang, J., Li, X.-Q, Liu, F., & Ren, B.-Z. (2010) Molecular phylogeny of partial longhorned beetles (Coleoptera: Cerambycidae) inferred from 16S rDNA sequences. Entomotaxonomia, 32 (suppl.): 1-7.
Xie, G.-L., Yuan, H.-S., and Wang, W.-K. (2010) Description of the female of Sinodorcadion punctulatum Gressitt (Coleoptera: Cerambycidae: Lamiinae). Entomotaxonomia, 32 (suppl.): 155-156.
前者はカミキリ科9種（フトカミキリ亜科3種、カミキリ亜科3種、ハナカミキリ亜科3種）の16Sに基づく系統解析。特にコメント無し。ミヤマカミキリが変な所にくっついているのが少し気になった。
後者は酷い。実はこの論文は、某学会誌に投稿されレフェリーから即リジェクトを食らった原稿が、ほぼそのまま掲載されてしまっている。まぁ再投稿をしてはいけない決まりは無いが、いかんせんかなり内容の無い原稿だっただけに、陽の目を浴びたこと自体がショック。
