Polilov & Beutel (2009) Miniaturisation effects in larvae and adults of Mikado sp. (Coleoptera: Ptiliidae),one of the smallest free-living insects. Arthropod Structure & Development, 38 (2009) 247-270.
小型化の制限要素は、神経系のサイズ、ニューロンの数とサイズ、骨格の固まり、卵サイズ(寄生昆虫以外)、生殖器官のボリューム、と結論づけている。
同じグループの研究における先行論文（GREBENNIKOV, 2008, How small you can go: Factors limiting body miniaturization in winged insects with a review of the pantropical genus Discheramocephalus and description of six new species of the smallest beetles (Pterygota: Coleoptera: Ptiliidae). Eur. J. Entomol. 105: 313–328）でも”卵寄生昆虫では無い昆虫では最も小さい部類と思われ、体の小ささの限定要因の1つは幼虫が育つのに十分な卵の大きさ生めることと、脳の大きさと考えられる”とされていたので、結果的にはそんなに目新しい内容ではないのかもしれない。しかし、どちらの論文も優劣つけられない詳細で素晴らしい論文だと思う。
