まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

【書評】絶滅危惧種はそこにいる

久保田潤一(2022)絶滅危惧種はそこにいる 身近な生物保全の最前線.288pp., KADOKAWA

読んだ。関東で保全活動している著者の活動記録など。こんなに多岐にわたる活動に関わるとは本当に大変だなと思った。個々の活動や事業は素晴らしいが、こんなに継続できるものなのだろうか。

タイトルは絶滅危惧種であるにもかかわらず、外来種の駆除活動に関する話が多かった。また、副題の「生物保全」という言葉がちょっとひっかかった。これは出版社の意向なのかもしれないが、「環境保全」とか「生息地保全」とかそういう言葉の方がしっくりくると思う。授業で「保全」と「保護」の違いについて話すことがあるが、学生から以前に「では保存との違いは?」と問われたことがあり答えられなかった。「種」は「保存」なのかな?

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