Y. Xu, Y. Xiong, & H. Liang (2021) A review of the neptis species group of the genus Lilioceris (Coleoptera: Chrysomelidae: Criocerinae). Zoological Systematics, 46(4): 300–316. DOI: 10.11865/zs.2021404
Lilioceris neptis種群という種群を提唱しその中の種の再検討。
Lilioceris neptis種群の特徴は、中胸腹板突起が先に広がり後胸腹板と接するということのようだ。
日本に産するとされる以下の3種が再記載され図示されているが・・・・
1.ベーリークビナガハムシLilioceris balyi Chûjô, 1962
兵庫の標本を基に記載されているが正体不明。HTはBMにあり図示されている。
2.Lilioceris neptis (Weise, 1922)
中国に分布し、日本の南西諸島などから記録されているようだが、木元などの日本人研究者は南西諸島の本種はL. formosanaと考えていたのでは?ただし、本論文によると、”L. formosana”は問題があるようである。
3. アカクビナガハムシLilioceris subpolita (Motschulsky, 1861)
シベリアと日本に分布。分類学的問題はないようだ。
ということで、日本産に関しては分類学的措置が行われていないだけでなく、問題がそのまま残っている状態だと思う。