ちょっとショッキングだった。分野で見ると social sciences and humanities(SSH)が92件で半数以上を占めていたとのことだが、life sciencesでも26件あるようなので楽観視できない。
動物命名規約では、完全オンライン誌であってもZooBankへの登録が行われれば適格となるが、その後に雑誌自体がインターネット上から消失した場合、原記載に辿れなくなる。論文自体のコピー(物理的にでも電子的にでも)があってそれにアクセスできれば良いのだができない場合も出てくるかも知れない。
OA誌は現在のaccessibilityが高く便利だが、将来にわたってのaccessibilityが確保されているかが、動物分類学の場合は特に重要なのだろう。そういった点では、OA誌でなくてもオンライン誌でなくてもaccessibilityが現状高くなくても、紙媒体の冊子を作っているかどうかが一番重要なのかも知れない。完全オンライン誌であっても複数の博物館に印刷物を入れているというのは、相当に重要な保険になりそう。