日本では他国と異なり非常事態宣言を受けても都市のロックダウンのような強い制限を設けずに対応している。不用不急の外出や店舗の営業の自粛要請などを行い、人との接触機会を8割減らすという数値目標まで出している。ここ数日の報道を見る限り、なかなか数値目標の達成には至らないような感じだ。
人で例えると、ロックダウン等の強硬策を取っている国は、ある一定期間だけ麻酔や凍結の措置を行い強制的に体が動かないようにして人体の必要最小限の生命維持機能だけを動かし治療しているのに対し、日本は絶対安静ということで布団の中でできる限り動かず治療しているようなものだと思う。前者よりも後者の方が迅速に復旧できると思うので、作戦としてはありだと思う。ただ、絶対安静と言っても、寝返りはうっていいのか、読書は良いのか、その辺の線引きは判らないし、どうしても体がうずうずしてしまい手足を動かしてしまうかも知れない。どちらが作戦として正解かは、騒動が収まってから検証されるだろう。
まぁあまり適切な例えではなかったかも知れない。ただ、こういうイメージで自分は今を捉えていて、海だ山だといたずらに騒ぐことなく、別に裏山に登山に行くことは問題ないだろうし海辺に住んでいる人が息抜きにサーフィンするのは“絶対安静”の中でも許されるように思う。
オーストリアのDr. Jaechは自分の子供たちのために郊外に住んでいると聞いた。COVID-19の騒動後に連絡したところ毎日裏の森に入り薪を作っているとのこと。こういう地に足の着いた落ち着いた生活を行うことが今求められている気がする。
”近頃、自分の周りでも世間でも、嫌なニュースばかりが飛び込んでくるよ。
そんな時は、柳の木の下で、まるで、みの虫のようにじっと待つしかないんだ。
風がやむのを待つのは、すごく長く感じるけど、別に何も失うものはないし、鼻クソほじってたって地球は回っているよ。”
(THE BOOM 手紙)