幼いころいた街には古本屋が数軒あり、物心ついた時には頻繁に出入りするようになっていた。北杜夫に凝って古い本を漁っていた。なので古本に対して特段抵抗はない。
嫁さんは古本を手にすることがあまりなかったようで、だれが手にしていたか判らない本を雑多に置かれた古本屋から探し出す行為に、少し抵抗があるようだ。
息子がある漫画に凝っていて、最新刊を数冊買って満足していたが、古いところをBOOKOFFで揃え始めた。100円均一で安くなっているところから探し出していく。市内4軒回りとりあえず30巻。まだ先は長い。ある店舗ではコンプリートセットが23000円で売っていて欲しそうにしていたけど、そんなものを買い与えるのは教育上良くない。
たいていBOOKOFFは漫画と小説ばかりで、私の見るべきものはあまりないのだが、ある店舗で図鑑の最高峰「醤油鯛」があって、思わず声が出た。ほとんど定価のままで売られていて悩んで買わなかったけど、保存用に買っておけば良かったと、帰宅後に後悔している。