生協の食堂に並んでお盆に味噌汁を載せていた。ご飯を注文したところで、ふいに強く肩を押された。お盆に味噌汁が少しこぼれる。私は味噌汁のお椀をつかんで肩を押してきた人に向かってお椀を投げつける。見事に命中した。知らないスーツ姿の男の人だった。顔から胸にかけてヒットしたようだ。熱かっただろうか。相手は驚きと怒りの表情をしている。これは来る。でもこちらのほうが背は高い、勝機はある。お盆をガードに使おうか、投げつけようか、と考えつつ一歩前に出る。
ここで目が覚めた。嫌な気分だ。殴り合いのけんかなんて大人になってからしたこともないしそうならないように怒りをコントロールする術も身に着けていると思う。でもこういう夢を見てしまうのは、心に怒りや恐怖があってやさぐれているからかも知れない。気をつけねば。
ここ最近の暗いニュースばかり見ていると、本人に自覚なしで負の感情が溜まってしまうのは仕方ないのかも知れない。それを他人や自分への攻撃に変えるのは間違っている。こんなに春の日差しにあふれて花は咲き鳥が囀っているというのに、負の感情に覆われてしまっているのは本当に悲しいことだ。
