まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

愛南町のイシヅチサンショウウオ

稲葉正和(2020)理科室の宝物8―愛南町山出のイシヅチサンショウウオ採集記録―愛媛の自然,61(12):7-8.

南宇和高校に保管されていた、愛南町で採集されたイシヅチサンショウウオの標本を発掘した。新発見かと思いきや、実は廃校となった地元の僧都中学校の生徒が研究して日本学生科学賞に入選したほか地元の新聞でも紹介されたことが判った。そこでその当時指導していた先生を探し出し一緒に現地を調査した。そして現在も生息していることを確認した。

いろいろ熱い発見だ。本当に素晴らしい。学校に保管された標本は状態も悪いし来歴が不明なものが多く、私はどうしても敬遠してしまうのだが、そこを人や歴史を含めコツコツ調査しその価値を掘り起こす。いまやらねばならない仕事だと思う。

「急速な少子高齢化の進行により、過疎地域に息づいていた様々な情報が失われつつあります。地域の人々から得られる情報の中には、希少種の生息地やその習性など、興味深いものが多くあります。それらは、インターネットでは得ることのできない「生きた情報」です。」

いま企画展も開催しているようだ。