まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

Platambus幼虫

RYOHEI OKADA, YVES ALARIE & MARIANO C. MICHAT (2019) Description of the larvae of four Japanese Platambus Thomson, 1859 (Coleoptera: Dytiscidae: Agabinae) with phylogenetic considerations. Zootaxa 4646 (3): 401–433.
モンキマメゲンゴロウ、ニセモンキマメゲンゴロウ、キベリマメゲンゴロウ、サワダマメゲンゴロウの4種のPlatambus属の幼虫を詳細に記載している。これら4種は頭部の模様などで区別できる。主に刺毛相の39形質を用いて系統解析まで行っているが、属の固有派生形質はあぶり出せているが4種の系統関係ははっきりしない。

丁寧で素晴らしい。ハンドブックなどで幼虫の写真が図示されてしまい、新規性が少し無くなってしまったが、焦ることなくコツコツ作業を進め海外の研究者と協力し論文化する姿勢には頭が下がる。自身で新種記載した種を幼虫形態も解明させているのもカッコいい。論文に書ききれていない生態的な知見などは、ぜひ和文で解説して欲しい。