まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

ナガタマのDNAバーコーディング

I. Kelnarova, E. Jendek, V.V.Grebennikov and L. Bocak (2018) First molecular phylogeny of Agrilus (Coleoptera: Buprestidae), the largest genus on Earth, with DNA barcode database for forestry pest diagnostics. Bulletin of Entomological Research, doi:10.1017/S0007485318000330
3213種を内包するナガタマムシ属Agrilusは動物の中で最も種数が多い属で、DNAバーコーディングを100種以上で行って系統樹も描いてみました、という内容。今回解析した種のなかには、明らかに種内変異を越えたものが入っていそうだというのもうなずける。今回のOTUのうち種名が明らかになっているのは95種とのことで、種の同定には使えないだろうと書いている。日本人のタマムシ研究者の論文が1つも引用されていないのは、彼らと種群等の考え方が違うからだろうか。