菅晃さんが亡くなった。84歳とのこと。今日の午後からの告別式にうかがった。愛媛の虫屋さんが集合していた。遠くは石川から渡部君が飛んで来ていた。
私は故人とそんなに付き合いが親密だった訳ではない。しかし、地元の古い文献などを見ていると必ず登場するし、故人が書かれたほのぼのする採集記を読むたびに癒されてきた。お会いすると穏やかでのんびりと話され、愛媛っぽい雰囲気を全体に醸し出される方だった。「昔は多かったのに」、「ちょっと前はあそこで・・・」などという話がよく飛び出した。
今日の告別式では2度泣きそうになった。恩師のO先生がちゃんと弔電を出されていて読まれた時。形にこだわらない人だけど、こういうところをしっかりされるところは誇らしくも思った。文章も故人を偲ぶとても良いものであった。そして、渡部君が顔を真っ赤にして焼香している時。小学校時代からの恩師だと聞いていたので、昨日は真先に伝えたかったのだが連絡できたのが試験監督が終わった夕方だった。それにも関わらず車で（電車は雪で動かなかったらしい）やってきたのだ。本当に大切な人は、会っている頻度や距離、歳の近さなどは関係ない。最近不義理している恩師やお世話になった人の顔が浮かんできた。
昨年には楠さんもお亡くなりになったとのこと。本当に愛媛の昆虫界は寂しくなってしまった。式の出席者のある方が、1つの時代が終わった、とぽつりとつぶやいていた。
告別式終了後、渡部君と武智君とちょっとコーヒーを。といいつつ、楽しい虫の話を2時間ほどしまった。
