まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

地方

先日、10年ぶりに日勝峠越えをした。その当時はかなり頻繁にその道を運転していたから懐かしい気持ちだった。しかし、清水側に降りていつも立ち寄っていたローソンが店じまいしていたのは、予想はしていたが、寂しかった。途中のドライブインも閉まっていた。日高の町も空き家が増え、より寂しくなった気がした。その当時は客入りが良かったコンビニもすっかり淋しくなっていた。平行区間道東道が開通したので仕方ない。それにしてもこんなに速やかに影響がでるとは思ってもいなかった。

国道などの線で繋がっていた街々が高速やバイパスなどが開通することにより繋がりが途切れたように点になってしまい、維持が難しくなっているのは、おそらく国内のいろいろなところで見られる事象なのだと思う。小さな点が点在するのは管理する側としてはコストがかかるので、纏めていきたいのかも知れない。限界集落までいかなくても、インフラ整備により過疎化が進むことに、地方公共団体はどう対応しようとしているのだろうか。それともそれこそが作戦なのだろうか。

地方創成が話題になっているが、その地方とはおそらく首都圏以外の都道府県くらいの意味だと思う。もっとミクロな地方、僻地と呼ばれるような市町村は、すでにかなり深刻な状況に陥っていて、その閉塞感は半端ない。その虚無はだんだん大きな地方都市に波及していくのだろう。

人的干渉が減った山林や里山は、草木が繁り、一見環境が回復しているようにも見える。しかし中に入ると生き物が少ない荒廃した環境であることが多い。放っておくことにより生き物が戻ってきた、という好転した事例も聞いたりするが、そううまくいってないケースが多いように思う。

「国破れて山河在り」 平和が自然環境にもプラスであることは間違いないが、平和のバランスが壊れたときに山河も酷い状況なのは悲惨でしかない。