まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

キャッチボール

学生によく言うことがある。面接はキャッチボールであると。面接官は言葉のキャッチボールをしたくて質問などを投げてくるので、それをどう投げ返すか、どういう球を返して欲しいかどこに返して欲しいかを瞬時に見極めることが重要だ。そして面接官はキャッチボールをしながら、相手を知りたいのである。けっして捕れないような剛速球をずどんと投げろと要求していないはずである。面接をしていると、こっちは野球のボールでキャッチボールしようとしているのにいきなりバレーボールを投げつけてきたり、サッカーボールを蹴ってきたりする人もいる。また、ここぞとばかりに剛速球を投げてくる人もいる。そういう時、面接官は負けじと剛速球を投げたり面接調書にこそっと×をつけたりするのだ。

学会の口頭発表の際の質疑応答もそうかも知れない。そう考えると、質問者は発表者と意見が異なり怒り心頭であっても発表者が捕れないようなところに球を投げるべきではないし投げ返せないことを喜んでするべきではない。そういったことはあとで1対1で言えば良いだけのことだ。

自戒の念をこめて書いておく。