まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

渡辺美里の思い出

中2の時、ある河川敷で開かれた探鳥会に1人で電車に乗って出掛けた。その頃は鳥命だった。その時の探鳥会には一般人に混じり地元の大学の野鳥研究会のメンバーが多く参加していた。その中には女子大生も多く、きゃぴきゃぴした感じだった。思春期だった私にはとても眩しかった。探鳥会の帰りは、その探鳥会に来ていた地元の男子大学生の車で家の近くまで送って貰えることになった。
車に乗り込んでまず目についたのが渡辺美里のCDだった。当時、音楽に全く興味がなく、CDというものを初めて目にしたのだ。車内でセンチメンタルカンガルーを聞きながら、自分も地元の大学に進学して鳥見とキャンパスライフを楽しみたい、と強く思った。きっとあのきゃぴきゃぴに憧れたのだろう。
余談だが、その時送ってくれた大学生は、その後に進学した高校の先輩にあたり、高校時代にたいへんお世話になった恩師の息子さんだったことが後々判明した。
中3の時に虫に目覚めてしまい、地元の大学にも進学しないばかりか、きゃぴきゃぴとは程遠いキャンパスライフになってしまった。いつもつるんでいた研究室の先輩の沖本さんが渡辺美里が好きでよく聞いていたので、自分でも中古CDを何枚か買って聞くようになった。確か人生で初めてCDを買ったのも渡辺美里だった気がする。研究室にこもりスケッチしていたときも遠征に向かうバスの中やフェリーの中でも聞いていた。
ということで、渡辺美里の音楽を聞くと、思春期から青春期の甘酸っぱい思い出がよみがえってくる。