T. C. MCELRATH, J. A. ROBERTSON, M. C. THOMAS, J. OSBORNE, K. B. MILLER, J. V. MCHUGH and M. F. WHITING (2015) A molecular phylogenetic study of Cucujidae s.l. (Coleoptera: Cucujoidea). Systematic Entomology, 40: 705–718. DOI: 10.1111/syen.12133
吉田君から出るらしいと聞いていたもので、出ていることに今日気付いた。
ヒラタムシ上科は側系統群だと言われているがその中のあまり問題ではなさそうなヒラタムシ科とその周辺についての分子系統を行ったところ、結構ひっちゃかめっちゃかなのではないか、という論文。分類学的措置としては、ミジンキスイムシ科Propalticidaeをチビヒラタムシ科Laemophloeidaeに統合しているが、この措置は既に行われているようで旧北区のカタログなどではそうなっている。
この辺の仲間はあまり詳しくないが、重要そうな科がいくつか扱われていないようなので、決定打のようには感じない。食性や幼虫形態を含めより網羅的に研究されることが必要かも。次はcerylonid groupかな。あと、著者も面白い構成で、この辺のグループを精力的に研究している人たちが何人も著者から抜け落ちている。仲悪いのかな。
