まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

マルチタスク

最近読んだ本の中でマルチタスクは良くないと書いてあり、違和感を感じた。立ち読みだったし購買意欲が湧かなかったのでその本の詳細は覚えていないが、おそらく集中して物事に取り組まねばならないということが書かれていたのだと思う。でもマルチタスクが良くないというのは理解できない。
業種や仕事の内容、規模にもよるだろうが、今の日本の企業ではマルチタスクを要求されることがほとんどだと思う。以前勤めていた会社では、1人あたり毎年だいたい10件の業務を担当していた。担当になるとその業務の管理一式に責任を持つことになる。それに加え担当ではない業務の専門分野の調査を担当することになる。様々な規模や内容の業務を10件も抱えるとさすがに混乱してくる。でもたぶんそれが普通だ。
研究もマルチタスクの能力が要求されると思う。そうでないと、なかなか業績数も稼げないし、効率も良くないことが多い。全ての作業や仕事を同時にやるということではなく、様々なスピードや大きさのタスクを無駄なく矛盾なく配置して、最節約的に進めていくこと、これがマルチタスクをこなす時に要求されること。各駅停車、特急、急行、新幹線、そういった電車たちをできるだけ早く無駄なく目的地まで到着させるのに、どういう順番でどういうタイミングで走らせるかは腕の見せ所。