昆虫博士入門 大野正男監修 山崎秀雄著 全農教 2014
図鑑ではない。これは多数の写真を基に昆虫のいろいろなことを解説している。その切り口もなかなか良いし、写真もよい。この種のこんな写真は初めて見た、というものもある。一部のトピックは突込みが浅いかな、と思うところもあるが、とてもよい出来だと思う。このまま、昆虫の講義に使いたいレベルで良い。この本はおススメ！
裏表紙に「カメムシ博士入門」（2015-2016年発行予定）とあるのを見逃さなかった！楽しみ〜
帯のキャッチコピー[「形」には理由（わけ）がある。]というのもカッコいい。
ちょっと気になったのは、同定が怪しいものは安直に「〜の一種」としている点と、参考文献があまり適切でない（古い）ものもあることくらい。
＜気付いた間違い＞
p. 8 ウスバカゲロウの顔の写真は、おそらくコウスバカゲロウ。間違いなくウスバカゲロウではない。
p. 116 クリオオアブラムシの写真はおそらくカシオオアブラムシ。
p. 189 コスカシバの写真はおそらく同定間違い。ムナブトヒメスカシバかな？
