まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

標本整理

午後から標本室の掃除と整理。小西先生を含め、村上、惣中、岡野、稲岡、私の6人が集まり、2時間ほどメンテナンスを行った。標本整理は今年も金曜の午後に時間を決めて毎週行っていきたい。
私が学部・修士といた環境(研究室)は、標本室はあったものの自分の研究分野の標本はほとんど無かったので1から収集する必要があった。近くに佐藤正孝先生が居たので、そこから多くの標本を借りることができたのでかなり助かったが、それでもコレクションの構築が一番最初の仕事だった。今の環境は、少なくとも甲虫類やカメムシ類などに関しては、コレクションがかなり揃っている。それも結構整理されている。分類群によっては、すぐに研究をスタートアップできる状態になっているのだ。これは過去の教員・学生の継続した努力のお陰である。本当に便利なことだし、素晴らしいこと。しかし中に居るとそのありがたさに気付けないのか、在籍している学生たちにコレクションを維持管理していこうと言う意識が低い。整理されている標本箱から標本を抜き出しても元の場所に返さないし、未整理標本を整理しておこうという気持ちも無い。口酸っぱく言い続けるしかないのだろうか。少なくとも標本ベースの分類学的研究をテーマとしている学生には理解して欲しいことなのだけど。
標本室からの帰りに、D公園に当然のように立ち寄る。そろそろ赤いシーズンだ。すると岡野君にばったり会う。「考えることは同じですね」と言われる。いやいや違うよ、岡野君。これが基本ですよ。
赤い虫は居なかった。クマバチもほとんど見かけなかったのがちょっと気がかり。
公園全体で枯れ枝の処理を行っており、チェーンソーでソメイヨシノなどがバッサバッサ伐られていた。数日前の新聞に事故防止のために処理を行うと書いてあったのでその一環だろう。それにしても行政の行うことは突然だし加減を知らない。管理上、危険な枯れ枝の処理は必要だと思うけど、人が近づかないようなところの枯れ枝はそのままにしておいても問題ないだろうし伐った枯れ枝をそのまま林の中などに残しておくことが生きものにはとても大切なのに。