まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

Cantharidin world

Hashimoto, K. & F. Hayashi (2014) Cantharidin world in nature: a concealed arthropod assemblage with interactions via the terpenoid cantharidin. Entomological Science, 17: 388–395. DOI: 10.1111/ens.12074
カッコいい論文。ツチハンミョウとカミキリモドキが作り出したカンタリジンを中心にまさにワールドが広がっている。アカハネムシとアリモドキは婚姻贈呈に使うため、テンダマやアリなどは餌の探索物質に似ているため、ザトウムシのある種は集合フェロモンに似ているため、それぞれ集まったとしている。小さな事象のようで、まだまだ広がりそうで面白い。少なくとも日本のPseudopyrochroaはほとんどの種が集まるように思う。なぜ今回はミゾアカハネしか採れていないかが判らない。そして今回も採れているヌカカがカンタリジンに集まった理由がとても気になる。やはり生命は細部に宿るのですよ。