まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

ラオスからDryopomorphus

YOSHITOMI、H. and M.-L. JENG (2013) A New Species of the Genus Dryopomorphus HINTON (Coleoptera, Elmidae, Larainae) from Laos. Elytra, Tokyo, New Series, 3 (1): 45–51.
インドシナからは正式な記録を欠いていたハバビロドロムシ属をラオスから1新種記載した。単純な論文に思いきや実は細かいこだわりがいくつか盛り込まれている。
まず、雄交尾器だが、内袋を膨らませた状態で作図している。おそらくこれがマックスの状態で膨らんでいる。これまでは萎んだり中途半端に膨らんだものを図示してきているので、これは実は画期的である。そして全ての種のZooBank登録を行いLSIDsを明記している。これは便利。そして腹部3節に見られる凹みについて、これまでの考察を纏めつつ詳細に観察している。その結果、Mycangiaの可能性は低い気がするものの、その機能については良く判らないという結果となっている。