2時間歩いて大島分川に行く。着いて谷を降りると昨日の雨で少し増水しているが、調査は出来そうな感じ。早速ビーティングネットを広げ川に入る。この前ラオスでビーティングネットを使ってみたところヒメドロムシ採集に都合が良かったので、今回も使用してみるのだ。
今回一番の狙いはこの川でヒメドロムシを採集すること。実は2月に来た時にも採集を試みてみたが採れず。と言っても寒すぎてたいして時間をかけなかった。いかにもいそうな臭いを感じていたのだ。だからリベンジ。しかしヒメドロムシはこれまで伊豆諸島から1種も記録されていないので、採れない可能性も高いのだけど。
川に入って10分。いきなりビーティングネットの支柱が折れた。ショック！何とか直して使おうとするが駄目。流量が多過ぎ堪えきれなかったようだ。仕方ないので予備で持って来ている小さな金魚網を出して調査を継続。採れる気がしない…
それから30分位調べ諦めかけた頃、ヒメドロムシの幼虫らしいものが採れる。小さいし薄暗くて良く判らない。成虫が採れないと。もしヒメドロムシならあの種かあの種だろう。だったらDNAバーコードで同定するのも手かも、など考えてながら調査していると、ネットに付く小さな姿を見つける。
＊＊＊だ〜！やったー
久しぶりに興奮した。個体数は少ないようで、その後1時間で数頭を追加出来ただけ。とにかく既知種だけどヒメドロムシ科を伊豆諸島から記録できただけでも凄い発見だ。この発見の意味は大きい。
宿に帰りカンビールで祝杯。
夜は少し風があったが、ライトトラップへ。目をつけていた場所は風が強く諦め違う場所で点灯。しかし全く何も飛来せず…
