まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

読書

日本原色アザミウマ図鑑

https://www.yodobashi.com/product/100000009003651558/ 明日が発行日になっているけど、本当に出るのだろうか。即買いだけど。 昨日、娘と四文字熟語対決をしていた。「日本原色」というのもあったな、とタイトルを見て思った。

【書評】 沖縄甲虫図鑑

松村雅史・楠井善久・小浜継雄・佐々木健志・青柳克・吉武啓(2022)沖縄甲虫図鑑.320 pp. 沖縄時事出版,那覇市. すごい。1700種ほど掲載されているようだ。この図鑑で初めて図示されたものもある。一部に未記載種と思われるものも掲載されている。分類群…

Jewel Beetles of the World

V. Strunc (2022) Jewel Beetles of the World. 208pp. 贅沢な作りの本。「世界のタマムシ大図鑑」の方がいろいろ使えそうだが、タマムシ好きとしては両方ともに揃えて持っておきたいところ。

【書評】 四国の1000m峰

早田健治(2012)四国の1000m峰.309pp., 自費出版. 著者が37年をかけ登破した四国の標高1000m以上のピーク294座を紹介した記録集。ピークの定義がよく判らないが、とにかくマニアックなピークもでていて素晴らしい。YAMAPの登録ピークの中には出てこない…

奥西表採集記

梅田晴行・波多野幸希(2022)奥西表採集記.自費出版. 熱い!奥西表っていう表現はなかなか良いと思った。奥西表にはまだまだ新しい発見が眠っていると思う。クワガタでもPenichrolucanusとかいるかもしれない。

「昆虫学者、奇跡の図鑑を作る」

読んだ。一番の驚きは、図鑑を作った後にこれを書き上げたのだろうか、どこにそんな時間があったのだろうか、ということ。 「昆虫 新版 (学研の図鑑LIVE(ライブ))」の作成余談。この図鑑は確かにすごいが、個人的に図鑑の一番はやはり「アリの巣の生きもの図…

【書評】生物を分けると世界が分かる

「生物を分けると世界が分かる」岡西政典 2022 BLUE BACKS 前2作と共に本作も分類学を適切に簡単に解説していてとても良い(今更だけど前2作もしっかり読んでいるけど感想文を書いていなかったようだ)。こういう本を読んで、分類学も捨てたもんじゃないし、…

Encyclopedia of Scale Insect Pests

T. Kondo & G.W. Watson eds. (2022) Encyclopedia of Scale Insect Pests. 720 pp., Cab Intl. Amazon | Encyclopedia of Scale Insect Pests | Kondo, Takumasa, Watson, Gillian | Biological Sciences カイガラムシの重要文献。各大学の農学部には少なく…

中国吉丁虫图鉴

中国のタマムシ図鑑。李君のお陰で入手できた。 素晴らしい。ちょっと無駄に分厚くて豪華な作り(褒めている)。2分冊で1種1ページで解説というもの。タイプの写真も多く掲載されている。中国ハネカクシ図鑑の隣に並べて楽しみたい1冊。 “中国吉丁虫图鉴”封…

【書評】昆虫 新版 (学研の図鑑LIVE(ライブ))

「新しい図鑑。私の好きな言葉です。」 2800種も掲載されているとのこと。普通種はもちろん、最近話題の種やすごい珍品も掲載されていて、図鑑では初掲載の種も多そうだ(専門書や論文では見ることができるという意味)。おまけにそれらが白バックの生体の綺…

【書評】 坂上昭一の昆虫比較社会学

山根爽一・松村雄・生方秀紀(共編)(2022)坂上昭一の昆虫比較社会学.354pp., 海游舎. 坂上昭一とその弟子、系譜の記録。こういう本はどんどん出て欲しいけど、なかなか出しにくい時代になっているのと出せる人間が減ってきているのだろうと思う。

Encyclopedia of Scale Insect Pests

www.cabi.org これは買わねばならない1冊!

【書評】タマムシハンドブック

福富宏和・山田航・瑤寺裕(2022)タマムシハンドブック.112 pp., 文一総合出版. またまたよい図鑑が出た。若手タマムシ屋3人が協力してタマムシのハンドブックを出したのだ。この3人の組み合わせというのが良い。人気ある分類群だとライバル関係になって…

【書評】絶滅危惧種はそこにいる

久保田潤一(2022)絶滅危惧種はそこにいる 身近な生物保全の最前線.288pp., KADOKAWA. 読んだ。関東で保全活動している著者の活動記録など。こんなに多岐にわたる活動に関わるとは本当に大変だなと思った。個々の活動や事業は素晴らしいが、こんなに継続…

【書評】 読書とは何か

三中信宏(2022)読書とは何か : 知を捕らえる15の技術.296pp., 河出新書. 最近の寝る前の読書本として読んでいた。読書は「狩りだ」、と帯にあってびくびくしていたが、最後まで読むと本に対する偏愛が語られていて優しい本で安心した。著者の心の琴線に…

【書評】世界の発光生物

大場裕一(2022)「世界の発光生物」名古屋大学出版会. 世界の発光生物図鑑!新しい情報も網羅しているし文献もしっかり示されていて、網羅的で素晴らしい。発光生物の中でもやはりホタルは特別だが、最近はコメツキ科に入れるべきという論文まで出ていて発…

【書評】学術出版の来た道

「学術出版の来た道」有田正規 岩波科学ライブラリー307 学術出版の裏側、特に大手学術出版社の成立の歴史や現状を細かく記述している。OAやAPCの問題など身近な問題もあり、読みやすい文章でとても勉強になった。CNSとは縁遠い研究分野で研究している身でも…

【書評】 ヒグマとの戦い ある老狩人の手記

「ヒグマとの戦い ある老狩人の手記」 西村武重 ヤマケイ文庫 偶然手にして読了。良かった。 大正から昭和初期に北海道を駆け巡り、狩猟などを通して見たその当時の北海道の自然や文化の様子が描かれている。ちょうどゴールデンカムイ直後くらいの話だろう。…

【書評】図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか?

久しぶりにジュンク堂に行き物色。春に移転するからか、古いタイトルから間引きしているようで寂しくなっていた。そんな中、でんと置かれていたのですぐに購入。帰宅後すぐに読み切ってしまった。素晴らしく良い本であった。 「図鑑を見ても名前が判らないの…

チョウ類保全協会ニュースレター

チョウ類保全協会ニュースレターが届いていた。ヒメチャマダラセセリは見たこともないし生息地にも行ったことがないのだけど、生息地の写真を見るだけで本当に危機的で大変なことだと思う。活動を行っている人たちには頭が下がる思いだ。 発見談も良かった。

BRUTUS

良かった。特に標本の作り方と小林君の記事は読まされた。標本の保存も知りたいところ。 BRUTUSってオシャレ雑誌だと思っていたけど、その表紙に糞虫が載るなんてすばらしい。入手した書店では、普段は立ち読みしない慣れないコーナーに雑誌があって、ここに…

【書評】昆虫館はスゴイ!

全国昆虫施設連絡協議会(2021)「昆虫館はスゴイ!」224pp., repicbook. 良い本であった。オススメ。全国にこんなに昆虫館があって、特徴的な活動を行っていることも知らなかった。でも四国には唯一無いのか・・・・ 昆虫のウンコは気になっていたテーマだった…

バードウォッチング

BIRDERの最新号で紹介されていたので購入。残念ながら近くの本屋2軒には無かったので密林にて。 「今日からはじめるばーどらいふ!」良い。ジョウビタキからはじまるのもとてもよい。ことりさんの転勤地は八ヶ岳か。こういう感じの昆虫採集の初歩的な本があ…

【書評】くらべてわかる貝殻

これすごくいい。改めて集めたくなる。 「琉球よりもヤマトの方でよく得られる」という書き方にこだわりを感じる。

【書評】読む打つ書く

三中信宏(2021)「読む・打つ・書く 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々」.368pp. 東京大学出版会. いろいろ考えさせられながら、一気に読まされた。理系文系問わず、研究者ならびに文献類との向き合い方に興味がある人にはぜひ読んで欲しい1冊。…

読書

どちらも良い本だった。

【書評】武器を持たないチョウの戦い方: ライバルの見えない世界で

竹内 剛(2021)「武器を持たないチョウの戦い方: ライバルの見えない世界で」京都大学学術出版会. とてもお勧めの本。 フィールド能力が凄まじいからこそできる研究だ。加えて力技。これは誉め言葉。 卍巴飛翔は雄同志が互いに雌だと思っての行動だという…

ぎょぶる10号

届いた。分厚くて読むのに時間がかかった。 中でさらりと出ているある昆虫のある行動記録に驚かされた。これ知られているのだろうか。私は知らなかった。ぜひ誰か論文化して欲しい。

昆蟲世界

昆蟲世界 42巻7号(1942年)より

GET! 角川の集める図鑑 昆虫