まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

読書

道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔

「道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔」 息子が自分の小遣いで買って読み終わった後に、親に「読むように、子育ての参考になるから」、と渡され読んだ。 うーん、子育ての参考にはならないな。あまりに環境も才能も違いすぎる。ただ、結局真面目が一番、とい…

【書評】したがるオスと嫌がるメスの生物学

ラオス行きの機内で読了。とても楽しく勉強になる一冊。しかしこのタイトルと帯の言葉は何とかならなかったものか。書店で買うのが恥ずかしかった。 細かいところで、虫屋的に間違っているなという箇所がいくつか、解釈や表現が微妙かなという箇所がいくつか…

【書評】基礎から学べる菌類生態学

これ素晴らしい。本当に基礎から学べる感じ。絶対に買いの1冊。そして菌類を調べたくなる。値段も手ごろなのが嬉しい。

大学が壊れる

思わず手にして買ってしまう。ちょっとオーバーかなというところもあるけど、概ね同意できる内容だった。 ついこの前のことが既に記事になって掲載されていることには驚いた。まるでネットの記事をそのまま印刷したような感じ。誤字も見られるし。印刷業界が…

【書評】琉球列島の蚊の自然史

「琉球列島の蚊の自然史」宮城一郎・當間孝子(著)東海大学出版会,2017年 研究室の大先輩が書かれた本なので、買わねばと思いつつ延び延びになっていて、やっと購入。 素晴らしい。 琉球列島の蚊に関する研究だけでなく、いろいろな話しが書かれている。堅…

中国のクワガタムシ

Huang Hao & Chen Chang Chin, 2010. Stag Beetles of China I. 288pp. Huang Hao & Chen Chang Chin, 2013. Stag Beetles of China Ⅱ. 716pp. Huang Hao & Chen Chang Chin, 2017. Stag Beetles of China III. 524pp. 論文集のような作りになっている。図鑑…

【書評】 したたかな寄生

成田聡子(2017)「したたかな寄生 脳と体を乗っ取り巧みに操る生物たち」幻冬舎新書 病床で読了。面白い。新書でこの内容が読めるというのはお徳だし本当にお勧めの本。今年読んだ本の中で、1,2番目に面白かった。私が寄生と共生に興味があるからかも知れな…

【書評】ヒラノ教授の論文必勝法

この前の東京出張の際に購入し、帰りの機内と今日の病院の待合室で読了。楽しく読めた。 分野が違うので作法等は違うけど、参考になることが多かった。13章と14章の大学と大学教員に関するところは、まったくそのとおりだけど、なかなか難しいよな、と思って…

【書評】僕は君たちに武器を配りたい

この前の出張中に読了。 2011年に書かれた本だが、現在読んでもいろいろ勉強になる内容だった。ぜひ学生に読んでもらいたい内容。 いろいろな物や仕事がコモディティ化している世の中で、自分の立ち位置を理解し、セールスポイントを伸ばしていこう、という…

【書評】三度目の殺人

行きの機内で読了。映画では触れなかった、判らなかったことのいくつかは判明したが、やはり真実は判らなかった。すっきりさせることを望んでいただけにモヤモヤが残った。映画の場面を詳細に描ききっていて、映画も小説も良かった。 どうでも良いが、東京か…

【書評】昆虫の交尾は、味わい深い…。

上村佳孝「昆虫の交尾は、味わい深い…。」(岩波科学ライブラリー) まずはイグ・ノーベル賞の授賞おめでとうございます。そして、この本はその授賞研究の優しい解説書として書かれたような内容だ。肝心のトリカヘチャタテは4ページしか触れられていないが。 …

進化本2冊

この2冊は本当に面白かった。特に右の「歌うカタツムリ」は、文章も綺麗で楽しい。あとの方の自分の教え子たちなどの日本人の若手研究者の研究を紹介している箇所は、愛情にあふれ、ここを書きたいがために本書を書いたのかなとすら思った。 左の「すごい進…

【書評】バッタを倒しにアフリカへ

少し前に読了していたが、感想を書いていなかった。 前作同様、くすっとさせるところが満載で楽しく読めた。でも一般書にするために研究に関するところを大幅に省略しているので、前作の方が自分には良かった。 前作の感想はどうだったかな、と思ったら、前…

【書評】昆虫こわい

わくわくの採集記。とにかく出てくる昆虫の写真が素晴らしい。注釈として学名が巻末に示されているのは新書としては珍しいと思うけど、とても良い。実際に何度も巻末を見に行った。 研究に関することを控えめにしているのは、おそらく一般向けということだと…

「ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシハンドブック」

三田村 敏正・平澤 桂・吉井 重幸(2017)「ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシハンドブック」.文一総合出版.176pp. すごい!これは良い図鑑だ。ハンドブックシリーズと言いつつ、厚いし。ニセモンキは幼虫まで出ている!サメハダも掲載されている。 必死にな…

ドジョウ

届いたけど今から出張行くから読めない。ちらっと見たけど、これは図鑑ではないな、モノグラフだ。 3/6 読んだ。とても良かった。久しぶりに図鑑を読んで泣きそうになった。いや、これを図鑑と認めてしまうと、図鑑の敷居が高くなって他の図鑑を書こうとして…

2nd edition

「Coleoptera, Beetles. Morphology and Systematics Volume 1」の2nd edition出るらしい。印刷版が無くてeBookのみのようだ。でもPDFに392ドルは高い気がしてしまう・・・・

【書評】ハンミョウの生物学

David L. Pearson・Alfried P. Vogler (原著)、堀 道雄・佐藤 綾(訳)「ハンミョウの生物学: ハンミョウ類の進化・生態・多様性」 東海大学出版部 2017年 素晴らしい本が出た。「Tiger Beetles」の完全訳+近年の知見の追加、ならびに翻訳者らによる多くの…

【書評】 聖の青春

年末に読了していた。何度も泣きそうになってしまった。子を持つ親として、いろいろ考えさせられるところもあった。 映画を見たくてその前にと原作を読んだが、原作以上には出来上がっていないような気がして、映画は見なくて良いかなと思ってしまった。

【書評】 「できる研究者の論文作成メソッド」

「できる研究者の論文作成メソッド」ポール.J・シルヴィア 講談社 2016年 前作に引き続き、とても楽しくとてもためになる本だった。特に9章・10章は印象に残った。いくつかためになりそうなことを抜き出しておく。 “インパクトというのは、論文の「系列」、…

【書評】 「植物をたくみに操る虫たち」

フィールドの生物学21「植物をたくみに操る虫たち」徳田誠 2016年 東海大学出版部 ちょっと前に読み終わっていたが、忙しくて感想を書けずにいた。 虫こぶ研究者の半生を綴っている。教育者としての理念や夢まで語っていて、徳田さんの真面目さが各所にあふ…

御嶽山噴火 生還者の証言 あれから2年、伝え繋ぐ共生への試み

「御嶽山噴火 生還者の証言 あれから2年、伝え繋ぐ共生への試み」(小川さゆり 2016年 ヤマケイ新書) 昨日購入し、一気に読了。御嶽山は学生の頃から何度も行っている場所だけに感情移入させられ、何度か泣かされた。 第1章は著者の実際の体験に加え多くの…

【書評】 「なぜあなたは論文が書けないのか?」「なぜあなたの研究は進まないのか?」

「なぜあなたの研究は進まないのか?」佐藤 雅昭 2016 メディカルレビュー社 「なぜあなたは論文が書けないのか?」佐藤 雅昭 2016 メディカルレビュー社 同時に出版された2冊だが、うまく書き分けていて両方ともとても良かった。本当にお勧めの研究啓発書。 …

【書評】「外来種は本当に悪者か?」

ここ2週間ほど本書をゆっくり読んでいた。かみしめるようにじっくり読んでいたわけではなく、読むのが苦痛で頁をめくるのが牛歩になっていた。何度途中で投げ出してしまおうとおもったか。 本書はとんでもない悪書で、読んだ後に本棚の奥にしまったり古本屋…

【書評】「研究者としてうまくやっていくには」

「研究者としてうまくやっていくには 組織の力を研究に活かす」 長谷川修司,2015 ブルーバックス 中標津のくまざわ書店で見かけ購入。一気に読んでしまった。これまでも類書を結構読んでいるが、本書はとてもよく書けているし解り易い良書。学生や大学院生…

【書評】 鱗翅類入門 飼育・解剖・DNA研究のテクニック

「鱗翅類入門 飼育・解剖・DNA研究のテクニック」那須義次・広渡俊哉・吉安裕(編著)2016年 東海大学出版部 素晴らしいの一言。これは買い!チョウ目だけでなく、様々な分類群の研究のヒントになると思う。この本と「日本の鱗翅類」が学生時代に出ていたら…

【書評】趣味からはじめる昆虫学

熊澤辰徳「趣味からはじめる昆虫学」オーム社 2016年 電子版はこちら 面白い本が出た。在野でアマチュア研究者として活動するためのヒントを纏めた本で、類書はこれまで出ていない。2600円でこの内容なら買いでしょう!お勧め。 本書を通して読んで、だれを…

趣味からはじめる昆虫学

趣味からはじめる昆虫学 熊澤辰徳 2016年 オーム社 少し文章を書かせてもらい、通しでチェックさせてもらった。まだまだ書き足りないところもあろうが、一般向けに伝えたいことがストレートに書かれている良書だと思う。ぜひご購入を。 印刷物が届いたらきち…

【書評】シカ問題を考える

高槻成紀(2015)シカ問題を考える バランスを崩した自然の行方. ヤマケイ新書 とても良く書かれていて、図や論文引用も多く、この内容が新書で読むことが出来るのは素晴らしい。前半でシカという動物やその激増について整理し、5章と6章で問題の原因と対策…

世界甲虫大図鑑

原本はこれ。 原本も決して難しい英語で書かれたものではないけど、日本語でこれが読めるメリットは計り知れない。それにこのクオリティで6000円とは安い!素晴らしい。さっそく学生部屋に置いておいたら吉田君がかじりつきになって読んでいたけど、勉強のた…